octopressでブログ書こうと思い、 WindowsよりUnix風OSの方がなにかと楽だろうとVirtualBox 4.3.2にUbuntu入れた。

Ubuntuのインストールかなりお手軽だった。 (世間的にはそんなのあたりまえなんだろうけど)。

Linuxを使う時はDEではなくWMはdwmをつかう程度なので GNOMEとかUnityの環境のことはよくわかってないのだけど、 標準の日本語入力関連というかIBus 1.5が不評なのは 知っていたので最初からibusはつかわずFcitxとlibkkcを入れた。 なので、ibusとくらべてどうこう言うわけではない。

今のところUbuntuの公式リポジトリにfcitx-kkcはないようなので、 手動インストールの手順を書いてみる。

fcitx-kkcインストール手順

こういった記事はすぐに陳腐化してしまうので「この記事、数カ月前のものだな」 とおもったら、fcitx-kkcがあるか apt-cache search fcitx-kkcで確認してください。 存在すれば以下の説明は不要です。 単にapt-get install fcitx-kkcしてください。

わかりやすいように順を追って依存パッケージなどを解決します。 (ubuntu自体とubuntuのパッケージマネージャになれていないので、 すでに入っているパッケージがあったりするかもしれません)

MARISAのpythonバインディングやlibkkc-dataのビルドにpythonを つかいますが、3系だとlibkkc-dataのビルドができないかもなので注意してください。 Ubutu 13.10のデフォルトのpythonは2系なので問題ないはずですが念のため。

まず、fcitx-team/nightlyのPPAを追加します。

(公式のリポジトリにfcitxあるの知らずに インストールしたのでPPA追加は不要かもしれません。 それに、あとで気づいたんですがPPA追加するなら日本語チームのを 追加した方がいいかもしれません)

sudo add-apt-repository ppa:fcitx-team/nightly

sudo apt-get update

fcitxをインストールします。

sudo apt-get install fcitx

libkkc-dataのためにmarisa-trieをビルドする必要があります。 次のパッケージをapt-getで入れてください。

  • g++

MARISAをダウンロードし、展開します。 (私がビルドしたmarisaのバージョンは0.2.4です)

MARISAのビルドは一般的なソフトウェアと同じように MARISAのディレクトリ内でconfigureしてmakeするだけです。

./configure --enable-popcnt --enable-sse4 --enable-sse4a
make
sudo make install

MARISAのpythonバインディングをビルドするために次のパッケージをいれます。

  • python-dev

MARISA内のbindings/pythonに移動しビルドします。

sudo python setup.py install

次にlibkkcをダウンロードして、展開します。 (私がビルドしたバージョンは0.3.1です)

libkkcをビルドするために次のパッケージをインストールします。

  • gnome-common
  • gobject-instrospection
  • libgirepository1.0-dev
  • libgee-dev
  • libjson-glib-dev

configureじゃなくautogen.shします。

./autogen.sh
make
sudo make install

libkkc-dataをダウンロード、展開、ビルドします。 (私がビルドしたバージョンは0.2.7です)

./configure
make
sudo make install

最後にfcitx-kkcをビルドするために次のパッケージをいれます。

  • skkdic
  • fcitx-libs-dev
  • libqt4-dev
  • cmake
  • git

gitでfcitx-kkcをcloneします。

git clone git://github.com/fcitx/fcitx-kkc

fcitx-kkcはビルドシステムにCMakeをつかっているので、 CMakeの慣習にのっとりビルドディレクトリをfcitx-kkc内につくります。

mkdir build
cd build

cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..

make
sudo make install

これでインストールはおわったので、あとはIMをIBusからFcitxに切り替えます。 私はim-configコマンドで切り替えましたがUbuntuの設定でも変えられるのかもしれません。この辺よくわからない。

以上。